ドメインの役割

ホームページを家、サーバーを土地と例えるとすると、ドメインはその住所にあたります。インターネット上には多くのWEBサイトが存在しますが、それぞれのURLを入力することで正しいページに辿り着くことができます。このURLの中に、ドメインが含まれています。例えばあるURL『https://www.〇〇〇.jp/』が存在したとします。この〇〇〇の部分がドメインにあたり、インターネット上のどこに情報があるのかを示しているのです。つまり、ブラウザにURLを打ち込むということは『インターネット上にある指定の情報を示して欲しい』という指示を送っていることになるのです。このURLを取得するためには、住所であるドメインが必須になりますし、取得・維持をするためには(簡易的な無料のものを除いて)きちんと費用を支払い続け必要があるのです。

DNSサーバーとIPアドレス

ドメインの仕組みを考えるときに、DNSサーバーとの関係も必須になってきます。DNSサーバーは、ドメインメールシステム(Domain Name System)の略です。ブラウザでURLを入力すると、まずDNSサーバーから情報をもらいます。この時に出てくる情報が、情報位置を示すIPアドレスですが、「123.456.789.12」のような数字で構成されています。しかしこのような数字では覚えづらいため、私たちがよく知るURLという形に書き変わっています。つまり、URLを入力するということは「本来のIPアドレスが何かを教えて欲しい」という指示を飛ばしている状態になっているのです。このDNSサーバーがなければURLから正しいホームページに辿り着くことができませんので、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

汎用JPドメインと属性JP

汎用JPドメインと属性JP

ドメインにはさまざまな種類がありますが、中でも「.jp」で終わるドメインを多く見かけるかもしれません。JPドメインと呼ばれるのですが、その中でも汎用JPドメイン・属性JPドメインの二種類があります。汎用JPドメインは、「.jp」の前に好きな文字を置くことができます。「abc.jp」でも「sample.jp」でも可能です。一方で属性ドメインは、既に置く文字が指定されています。「co.jp」や「or.jp」、「ne.jp」など、見たことがある人もいるかもしれません。この文字列は、ドメインを使う組織がどんなものであるのかを示しています。「co」の場合であれば、日本に登記されている企業となり、「or」の場合には社団法人などの法人の組織。「ac」の場合は、学校を示しているのです。「ne.jp」以外の属性ドメインと使う場合には、基本的にひとつの組織でひとつのドメインのみしか取得することができません。

無料ドメインの使用

WEBサイトを作る上ではドメインの取得が必須となりますが、中には無料で取得できるものもあります。代表的なものでは、無料のホームページ作成ツールを使ったり、ブログサービスの無料プランを利用するなどが挙げられます。メリットとしては、初期費用や維持費などのコストがかからないこと、手間がかかりづらいということが挙げられます。ホームページ作りにチャレンジする時にも、ハードルが低い状態で行うことができます。一方で、ドメインが見慣れないものになってしまう、長くなってしまうというデメリットもあります。特に会社のページであれば警戒されやすく、集客の足枷となってしまいます。また、無料のものは利用条件が限られている場合もあり、提供会社自体が終了してしまえばドメインも使えなくなってしまいます。企業のホームページで利用する場合は、慎重に検討する必要があるでしょう。

カテゴリー: SEO